TOPICS01
-ホテル開発-

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「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」の客室
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「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」の外観

JR東海グループでは長年、京都でのホテル展開を構想。コロナ禍を経てグループ事業の収益力拡大の必要性が高まり、2022年に京都でのホテル開発に着手しました。現在ではホテル開発事業が4つに増え、京都のみならずJR東海沿線の各都市の価値向上と収益拡大を目指しています。当社はアセットホルダーとして建物の建設、維持管理を行い、グループ会社と連携してホテル開発を推進しています。
取組のポイント- 京都2箇所・奈良・高山のホテル開発
- 運営会社であるジェイアール東海ホテルズが提携する海外ホテルブランドが持つ高水準の建物設計、設備の要件対応
- 地域景観との調和、地元との連携による観光需要創出
- グループ鉄道事業との相乗効果を最大化
2022年:京都八条東口のホテル開発予定物件を取得、開発開始
2023年:奈良県ホテル開発プロジェクト採択
2024年:京都四条烏丸ホテル取得
2025年:ホテルアソシア高山リゾート物件取得
2025年:「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」リブランド開業
2026年度秋:「ヒルトン高山リゾート」リブランド開業予定
2026年度:「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」開業予定
2030年度:「ホテル 寧 奈良」開業予定
各ホテルでは歴史ある街並みに調和するデザインと快適性を追求し、国内外の旅行者に魅力的な滞在を提供できるよう開発計画を深度化しています。
今後の展望京都・奈良を皮切りに、沿線各地でホテル展開をさらに拡大。観光と鉄道事業の相乗効果により、沿線全体の魅力向上と持続的な成長を目指します。
TOPICS02
-社宅・寮再開発-

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快適性を重視したラウンジ
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住居は単身赴任用や女性用などを用意

JR東海グループのCRE戦略の一環として、日本車輌製造の社宅・寮整備を全面支援。8棟あった社宅の一部建屋の撤去整備から新寮の建設までを一貫して手掛け、2025年5月に竣工・引き渡しを実現しました。
取組のポイント- 2019年、同社から社宅・寮再編の相談を受けプロジェクト開始
- 所有物件全体の優先順位や活用方法を議論
- 家族用社宅8棟のうち4棟を解体し、新寮の建設地を整備
- 解体から新築まで一貫して当社が企画・発注・監修
2019年:プロジェクト検討開始
2020年:事業着手、調査・基本計画・行政手続き実施
2022年:解体工事開始(約13カ月)
2024年〜2025年:新築工事(約17カ月)
2025年5月:新築寮竣工・引き渡し完了
長期使用を見据えた耐久性・快適性・省エネ性を重視。グループ社員が安心して暮らせる住環境づくりとともに、将来の修繕コスト抑制にも配慮しました。
今後の展望他の社宅・寮や関連施設の再編にも、この経験を活かした提案を行い、グループ全体のCRE戦略推進に貢献します。
TOPICS03
-敷地有効活用事業-

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賃貸住宅外観
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賃貸住宅内観

JR東海の独身寮「ドミトリー岐阜」に隣接する駐車場とテニスコート。
近年は駐車場の空き区画やテニスコートの利用減が目立ち、遊休化の兆しがありました。
JR東海と協議の上、収益事業としての有効活用を検討し、プロジェクトが始動しました。
- 遊休化しつつある資産を収益化へ転換
- 水路(暗渠)という制約条件を逆に活かした土地利用の工夫
- 賃貸住宅と宅地分譲を組み合わせた複合的な開発手法
敷地面積は3,000㎡超、中央に水路(暗渠)が通るため一体開発が困難。
土地を東西に分け、西側を賃貸住宅、東側を宅地分譲とする計画に決定。
2023年5月: 着工
2023年11月:宅地販売開始
2024年3月:賃貸入居開始
この土地の特徴である水路を障害と捉えるのではなく、敷地を最適に分割することで有効に活用しました。
「完全な遊休地」ではなく「十分に活用されていない資産」に着目し、収益性を高めた点が大きな特徴です。
JR東海グループの資産価値を引き出す新たな事例として、今後の開発にも活かせることを期待しています。
今回のプロジェクトを通じて、賃貸住宅と宅地分譲の両面で需要動向を把握し、今後の土地活用の参考とする考えです。
また、この事例を基に、他のJR東海グループ所有地においても有効活用の可能性を広げていきたいと考えています。
TOPICS04
-沿線都市開発-

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趣味の空間として使えるガレージ
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住居も快適な空間に
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東海道新幹線のすぐそばにある立地

新幹線と貨物線に囲まれ、2年間活用されなかった名古屋市熱田区の沿線土地。一般賃貸住宅では集客が難しい立地条件を逆手に取り、「音を気にせず趣味を楽しめる」ガレージハウスとしての開発を決定しました。
取組のポイント- 立地条件を活かしたコンセプト型賃貸住宅の企画
- ガレージハウス建設に特化した事業者フィリックスと協業
- 着工前から募集し、1期は即満室(7戸に80件超の応募)
- 遊休地活用案を複数検討(子育て支援・ペット共生など)
- 音環境を逆手に取った「趣味特化型」住宅に着目
- 最寄駅徒歩圏の利便性を活かし、ガレージハウス案に決定
自動車を趣味に持つ社員が担当し、車好きの視点で使いやすいプランや設備を計画、コストを抑えつつこだわりの住環境を実現。会員サイトを活用した需要把握と募集により、空室リスクを最小化しました。
今後の展望高付加価値物件は家賃下落リスクが低く、入居者定着率も高いのが特徴。将来的には売却益を次の開発資金に充て、収益物件開発の好循環を生み出すことを目指します。