Message from the President

社長メッセージ

沿線都市と移動の価値を高め、人々の豊かな暮らしを実現します

JR東海不動産は、2001年の設立以来、JR東海グループの不動産事業を担い、東海道新幹線の沿線エリアおよび東海地方を中心に、幅広く不動産事業を展開してまいりました。

この間、沿線各地に多数所有する社宅や寮の運営管理に加え、JR東海グループが保有する不動産の有効活用に取り組み、宅地分譲やマンション開発、商業施設の運営などを通じて、質の高いまちづくりを推進してきました。代表的な事例として、名古屋市千種区の「ナゴヤセントラルガーデン」は、名古屋市都市景観賞や愛知まちなみ建築賞を受賞し、また「セントラルガーデン・レジデンス」はグッドデザイン賞を受賞するなど、地域の魅力と資産価値を高める事業を展開しています。

近年、社会環境は大きく変化し、JR東海グループもコロナ禍による影響を受けました。私たちはこの経験を踏まえ、「沿線都市と移動の価値を高め、人々の豊かな暮らしを実現する」というグループビジョンを掲げ、鉄道に依存してきた従来のビジネスモデルからの脱却を図りつつ、グループの強みを生かした事業領域の拡大に取り組んでいます。

不動産事業を担う当社としても、既存資産の有効活用にとどまらず、新たな不動産の取得や開発を通じて、沿線地域の発展に引き続き貢献していくことが重要だと考えています。 すでに京都や奈良においてホテル開発を進めており、今後も住宅、オフィス、ホテルなどの不動産アセットを積極的に開発し、社会基盤の発展に寄与してまいります。経営環境を的確に見極めながら多角的な検討を重ね、人々の豊かな暮らしを創造する企業としての使命を果たすべく、新たな価値の創出に挑み続けてまいります。

当社は来年、設立25周年を迎えます。この数年間で20〜30代の社員比率が高まり、若手・中堅社員が主体的に業務に取り組むとともに、資格取得やスキル向上にも意欲的に取り組む環境が整ってきました。会社の成長には、社員一人ひとりの挑戦と成長が不可欠です。私たちはこれからも社員のエンゲージメントを高め、中長期的な視点で成長の種を蒔き続けながら、新たな未来を切り拓く組織へと進化してまいります。

今後とも皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

JR東海不動産株式会社
代表取締役社長 谷津 剛也